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2011/06/14

「ギフト」について

kagaminationに収録された「ギフト」について少しだけ語ります
ネタバレ注意!観て・聴いてから読んでねw



ではでは続きへ!
【男の子について(移植の制度)】
コメントで「レンじゃない」「この子誰」っていうのが結構ありますけど、彼は紅雪さんのオリジナルキャラです。
最初のやりとりの時から、男の子をレンにするかオリジナルキャラにするかは二人の間でもなんども話しました。

決定打だったのは「(日本では)移植相手を選ぶことは "親族優先" を除いてできない。"親族優先" は 配偶者 子供 父母 に限られている」(親族優先提供に関する重要なお知らせ 厚生労働省/社団法人日本臓器移植ネットワーク)ことです。

ドナーが現れた場合、通常はネットワークのコーディネイターが移植待ちリスト上位から適合する方を選び、個人情報は秘して移植コーディネイトをするわけですが、親族優先のみがその例外で、かつ親族優先には兄弟は含まれないのです。そこで、ずっと親密に育っている設定を暗黙にふくんでしまう レシピエント=レン の表現はとらないことにしました。もちろん、役を演じているという考え方もあったのですが、制度についての誤解をうむような表現は避けたいということです。

このあたり、各種の創作では無視していることが多いのですが、今回僕らは現状の日本の制度を尊重しました。彼らは小さい頃に会ったきり、長い間会っておらず、再会もしていません。物語はドナー(魂)目線で語られるので全体を俯瞰していますが、彼(レシピエント)は彼女がドナーであることを知りえないのです。移植にはまた家族の許可が必要ですが家族もレシピエントについて知り得ませんし、もちろん選択することもできません。

これで、「彼はドナーが彼女だって知ってるのか?」というコメントについても答えられます。彼は、ドナーについて全く知りません。

【花輪のエピソードについて】
心臓移植の場合、順調にいけば30日程度で退院が可能です。実は移植3日後くらいからは歩行訓練を開始しており、退院の際には歩行が可能です。作詞の時点では「野原に降り立って」を車椅子からと考えていたんですが、そういう事実から退院時通りがかった(思い出のorよく似た)丘に車から降り立つ、という表現に変更されました。

彼はドナーが彼女だということは知らないのになぜ花輪を作ったのか、ですが これは「記憶転移」という(未だ検証されていない)現象を設定に取り入れています。特に心臓移植後、食べ物や音楽の好みが変わったりすることが報告されているのですが、上述のとおりドナーについて知りえないようにされているため、それらがドナー由来の記憶によるものかどうかはきちんとした調査ができず、記憶転移については仮説にとどまっています。

「ギフト」ではこの仮説的現象を取り入れ、彼は自分ではなぜかわからないが ドナーの記憶によって 花輪が作れるようになったわけです。

【看護師さんについて】
レンではありませんwww ストーリの流れ上、視聴のこの時点で成長リン?と誤解を誘うことも想定して紅雪さんに依頼して描いてもらいました。

【テレビの位置について】
あそこにあったんじゃ男の子テレビ見れないじゃん!というツッコミはまだコメントではみかけませんがw ベッドにキャスターがついていて移動可能なのであれでいいんです(紅雪さん談)

【ストーリの暗喩について】
僕達がストーリを選ぶ以前に決定していた「ギフト(仮)」のテーマ は、物事には終わりがある、でも存在したことは何かの形で残る、受け継がれていく というものです。つまり、VOCALOID文化や鏡音、そういったものの遠い遠い将来に向けての僕らの考え、それを表現するために今回はこの設定やストーリを選択しました。

ですから、花輪や四つ葉のクローバー、男の子やリン、看護師さん、心臓や受け継がれたもの、彼らの抱いた夢、その支え方、事故、などが何の暗喩か、ということについては 作詞者の僕の設定はあるにはありますがひとつの解釈でしかなく、視聴していただいたみなさんが抱いたイメージで良いのです。



以上、なんていうか、制作の裏話でした。面白かったでしょうかw?
ボカロ | Comments(0) | Trackback(0)
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